瀕死のノートPCにpuppy linuxを入れてみる

2011年1月2日

linux web/computer

入れてみました。 スペックは以下の通り。

[OS]Windows Me
[CPU]低電圧版Mobile Celeron 500MHz
[Mem]SDRAM PC100 128MB
[HDD]20GB(Ultra ATA)
[CD]なし
[FDD]なし

 1999年頃のノートPCなので、もちろんバッテリーは死亡。取り外してACアダプタのみで使用しています。USBも1.0(1.1ですらない)、液晶が特に黄ばみもしていないのが不幸中の幸い、って程度のやつです。
こんな状態なので、USB起動やCD起動はもちろん不可、HDDにインストールして利用します。

Meが頻繁にフリーズするようになったんですが、どう考えてもOSの問題で、以前のIBM X31のようなハードがぶっ壊れた感じではなかったので、とりあえずOSごと入れ替えてしまおうと。 
 Meでも激重だったので、それ以降のOSは論外、とは言え98や95を入れる訳にもいかず。選択肢としてはeco-linuxFree BSDなどもあったんですけど、せめてCUIではなくGUIがいいということと、よく耳にはしていた激軽のpuppyを試してみようということで。 
puppy linux 4.3.1jaをCDに焼いた後にノートPCのHDDを取り外し、PrecisionにUSBで接続、再起動かけてF12→CD boot、ここまでごく普通に何の問題もなくpuppy linuxが立ち上がります。
 メインマシンは2007年に購入とは言え、当時80万超えの構成にしたワークステーションですので、現行のi7搭載マシンにも負けないくらいの対高負荷・処理速度を誇っています。ということは、このマシンでの動作は何の参考にもならないということで、それはわかりつつも……puppyの軽さに驚愕。 
Unix系が軽いというのはカーネルレベルの話で、結局のところGUIはWindows以上に重い
RedHatやTurboは言うに及ばず、eco-linuxなどもGUIはWin2000より断然重い。初めて触れた時、とにかく軽くて速いと聞いていたので「騙された」と思ったものですが、このpuppyは確かに軽い。 
ともかく、ノートPCのHDDにインストールし、syslinux.cfgは存在していなかったので別のファイル……なんだっけ、忘れた……の記述を、ようししおじさんのアウトドア遊び の記事を参考にして「atahd」に書き換え、シャットダウン。
インストールの済んだHDDをノートに戻し、起動。
キーボードやモニタの認識をさせて立ち上がったpuppy linuxを、この低スペックノートだとどうだろうと思いつつ操作してみると…… 思いのほか軽快じゃないの。 
なぜかVLCが落ちまくったり、OSそのものに多少のもたつき感(マウスポインタがスムーズに動かない・アプリの起動は遅い)はありますが、Seamonkeyは割と軽快。 音楽聴きながらブラウジングする程度だから、まあいいんじゃないかと思うくらいには軽いです。 Puppy Linuxの使い方 15の記事を参考にしながらFireFox3.5.1をインストール、成功すればFireGesutureなどプラグインも普通に使えます。但し、スムーズなブラウジング、とまではいきません。スクロールなどにもたつき感があります。 
どうにもならないのは、動画。
もちろんYouTubeでも無理。まあ、何とかしようと思えば軽い動画程度なら大丈夫でしょうが、そこまでして見たい動画がある訳でもないし。
 何もしなくても必要なものがすべて揃っていること、デバイスをかなり正確に認識していること、それなりのスペックがあれば何でもこなせるんじゃないでしょうか。
 強いて言えば、常にroot権限で動き回らないといけないので、不安に思う人は不安かも。出張先でしか使わない(=自宅のネットワークには繋げない)ので、別段なんとも思いませんが。 
 恐らく次のスペックはあった方がいいと思います。 
・600MHz以上のCPU 
・256MBのメモリ 
ま、死にかけで捨ててもいいかと思っていたノートなので、増設やらなにやらに1円でもかけたくないので、このまま使いますけどね。